怪我をした選手 どうしたら早く競技に復帰できるの?そのために必要な重要なこと 後編【解説動画付き】
こんにちは、体の整備士田口昌宏です。
今回は、前回のブログの続きです。
前回のブログと併せてご覧下さい。
前回の記事で、怪我をした選手が競技復帰するためには、『できることから段階的に進める』ことが重要というワードをお伝えしました。
それは、いったい何故でしょうか?
解説動画
解説
その言葉だけを聞けば、当たり前のことなのですが、実際の現場でそれが徹底できているところは少ないです。
と、偉そうに言っている私も恥ずかしいことに、そんなあたり前のことができていなかった一人です。
よくあるのが、競技をしながら治療をして治そうとするパターンです。
他には、レギュラーから外されるのが怖くて続けてしまうパターンなどもあるでしょう。
このあたりになると、指導者の価値観や理念にも関わることになるので、そこを深く掘り下げるのは避けます。
しかし、どんなパターンであったとしても、怪我をした時、『我慢をしてやり続ける』『完全に休むだけで、何もしない』という2選択しかないと、悪循環に陥りやすいと私は考えます。
そんな中、できることから段階的にやるという選択肢があるだけで、選手のモチベーションや現場の雰囲気はとても良くなります。
これは苦手なものを克服していく過程と似ています。誰でも、最初はレベルの低いところから段階的に慣れていこうとします。
この事が重要です。
今まで当たり前にやっていたことができない状態ですので、落ち込むこともあれば、モチベーションが下がることもあると思います。
それは、選手も指導者も同じ気持ちです。
そういう時に、思い出して欲しいのが段階的に進めようと考えることです。
選手と指導者が相互に、この段階的に進めるという理解をベースに適切な段階的なリハビリが行われることで、競技復帰に向けての回復が加速します。
選手、指導者が共に段階的に進めようと理解することが競技復帰には欠かせないのです。
という意味では、段階的に進めるということ自体は当たり前のことなのですが、『相互にそれを理解する』これが難しいことなのかもしれません。
そこで、繰り返しになりますが、
①適切に怪我の原因を明確にすること
②段階的なプログラムを組み立てること
というこの2つのことが、相互に理解し合うために必要なことなのではないでしょうか。
本題とは違いますが、
怪我の功名という言葉がありますが、私はこのことを何度も経験してきました。失った時間や物や事に意識が行きがちですが、それによって獲られる何かが目には見えなくても財産になることは確かです。
そして、過去に誰かが怪我をし辛い思いをしたからこそ、私達はその経験を活かすことができ、ピンチをチャンスに変えることができるのでしょう。
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