
不機嫌なのを笑顔にする仕事
リハビリには前向きな気持ちは欠かせない。
しかし、体が痛かったり、調子が悪いと前向きな気持ちにもなりにくい。
前向きどころか、怒りや苛立ちにもなり、あんなに優しかった人がどうしてこんなに怒りっぽくなったのなんてこともよくある。
体に痛みがあると性格まで変えてしまうこともある。
私のところへ来る方も例外ではない。
家族や知合いに連れてこられた方は、不機嫌な状態からスタートする事がよくある。
前向きに頑張りましょうなんていう雰囲気ではない
しかしここからがプロの仕事だと私は思っている。
ゴールは笑顔にすることだ。
そのために必要なのが、
1 技術
これが無ければ話にならない。痛みを改善したくて来ている訳だから、楽にする事ができなければダメだ。
2 在り方
技術はやり方とも言える。それに対してもう一つ重要なのが在り方だ。人間性と言っても良い。
技術(やり方)にはある程度正確がある。
しかし、在り方には正解がない。
優しく接すればうまくいき、
厳しく接すればうまくいかない、
という訳でもない
時には、ハッタリも必要だったりする
私はこの在り方の事を『プロスイッチ』と言っている。
このスイッチは、他分野も含め、沢山の見本から学んだり、沢山経験を積み重ねることで、磨かれていく。
褒めて伸ばすが良いとされるかと思えば、厳しさも必要だとなったりもする。いったい何が正解なんだと迷うかもしれないが、正解はない。
でもそうやって悩みながら磨かれていくのが、在り方であり、プロスイッチだ。
技術を常に高めながらも、常に在り方とも向き合う。
この積み重ねの先に、奇跡とも言えるような笑顔を引き出す事ができる。
そう聞くと、物凄く時間がかかることのように聞こえるかもしれないが、そうでもない。
自分の在り方、プロスイッチを意識した瞬間から、目の前の人が笑顔になるから面白い。
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