ハムストリングスの可動域改善には骨盤のニュートラルポジションが重要

肉離れとは、筋肉や腱が破れるように断裂することを指します。特にハムストリングスの肉離れは、スポーツ選手などで頻繁に起こりやすく、治療には時間がかかることが多いです。しかし、治療後には可動域の改善が必要です。
動画も併せてご覧ください
肉離れ　ハムストリングス痛めた後の可動域改善

まず、痛めている側のハムストリングスの伸張性（股関節屈曲可動域）を確認します。通常、可動制限が認められた場合は、ハムストリングスのストレッチを行うのが一般的です。しかし、今回は腹筋群の機能低下に伴う骨盤の傾きに異常（骨盤前傾優位）が見られたため、骨盤のニュートラルポジションの改善を促し、ハムストリングスの無理な伸張性を引き出すことなく、筋肉の適切な張力へと促しました。

このアプローチにより、股関節の屈曲可動域が回復し、強く感じていたハムストリングスの緊張も改善されました。通常とは違うアプローチなだけに、難しさも感じるかもしれませんが、硬い＝ストレッチということではないことだけは、次世代のコンディショニングにおいては重要なことであると言えます。

具体的には、骨盤のニュートラルポジションを改善するために、骨盤の後傾と肋骨の内旋を促すための腹筋群のトレーニングを行いました。骨盤を正常な位置に戻すことで、ハムストリングスの筋肉の弛緩を促しました。

肉離れで可動域が制限されている場合は、無理にストレッチを行うことは筋肉をさらに傷める原因になります。筋肉の弛緩を促すことが重要であるため、正しいアプローチを選択することが必要です。

肉離れ治療後の運動の予防法とは？

また、肉離れ後の運動復帰も慎重に行うことが必要です。徐々に負荷をかけながら筋力を回復させ、再発を防止するために、運動前に十分なウォーミングアップを行うことが大切です。また、トレーニングの際には、適切なフォームや姿勢を保つことも重要です。

さらに、栄養面でも注意が必要です。肉離れ治療中は、タンパク質を多く摂取することが必要です。タンパク質は筋肉の修復に必要な栄養素であり、適切な量を摂取することで、治療の効果を高めることができます。

また、ビタミンCや亜鉛、鉄などの栄養素も重要です。これらの栄養素は、筋肉や腱の修復に必要な栄養素であり、適切な量を摂取することで、治療の効果を高めることができます。

最後に、肉離れは治療が完了しても再発する可能性があるため、適切な予防策を講じることが大切です。運動前のウォーミングアップやストレッチ、適切なフォームや姿勢の保持、栄養バランスの取り、十分な休養など、予防策は多岐にわたります。特に、過度な負荷や無理なトレーニングは避け、徐々に負荷をかけながら筋力を増強することが大切です。

白金コンディショニングセンターでは、肉離れの治療や予防に対して、総合的なアプローチを取ります。専門のトレーナーによる的確なアドバイスやトレーニング指導など、個々の状態に応じたサポートを提供しています。肉離れでお悩みの方は、ぜひ白金コンディショニングセンターにご相談ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
動画も併せてご覧ください
肉離れ　ハムストリングス痛めた後の可動域改善